歌のこと
11月25日(月)、ピアノの田仲なつきさんと演奏させて頂く、リストランテ・サバティーニ青山でのディナーコンサートですが、お陰様で満席となりました。(Tama企画さま、ありがとうございます!)
ご予約を締め切らせて頂きます。
ご予約下さった皆様、本当にありがとうございます!!
また、1月12日(日)14時開演、ホールソワサントでのサロンコンサートですが。(ピアノ・大下沙織さん、ゲストは古澤利人さん)
(※10月12日に公演予定でしたが、台風直撃の為、1月12日に振替公演となりました)
こちらも、満席となりました!
皆様、本当にありがとうございます
どちらも、行こうと思ってたのに~!と思われた方、申し訳ありません
次回は是非、いらして下さいませ!
どちらも沢山歌えるし、私の世界を全く違う形で表現できる空間なので、そんなコンサートを沢山のお客様にいらして頂けるのは、本当に本当に嬉しいし、とても幸せです。
それぞれのコンサートが、方向性が結構違うので、両方いらした方は私がどんな性格か、何となくお分かりになるかと(笑)
どちらも、今から楽しみでたまりません!
皆様、本当にありがとうございます
ガンガン練習して、楽しんで頂けるよう頑張ります
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東大で講義してきました。
嘘です。
いや、本当だけど正しくないです……笑
東大キャンパス内のレストランで、「フィガロの結婚」の魅力について語ってきました。
東大キャンパス内なのは、ご出身の方々が集まられたからで。
正式な授業とかじゃないです、残念ながら
こんなチラシを作って頂きました
このお話を頂いた時、
えっそんな何?幸せしかない話?
猫にマタタビていうか、むしろいいの?
夢?これは夢なの?
……みたいな感じで。
時々、私がブログで発作的に語り出す、
みたいな事は言わないようにしようと思いつつ。(前回の記事みたいな……)
単なるオタクトークになっていなかったでしょうか。(たぶんちょっとなってたと思われ)
必死でセーブしましたが……
あまりに鋭いご質問が多くて、時々ビビりましたが(笑)
思うままにお答えしました。
そしてトークだけでもアレなので、全然解釈の違う、voi che sapeteの聴き比べとかやりました。
あとは色々色々……
ダポンテについても語れて、あぁ、何と幸せだったのか……(遠い目)
ひたすらフィガロについて話せるなんて~。たのし~
またこういう、私得な(笑)機会がありましたら、とっても幸せです。
いらして下さった皆様、そして企画して下さった杉田さん、本当にありがとうございました!
そして皆様のご想像通り、もちろんキャンパス内で迷いました……
あかもん。
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明日は、「フィガロの結婚」についてのオペラ講座で講師をさせて頂くので、原作のボーマルシェの「フィガロの結婚」の台本を読み返してるんですが。
やっぱり私は、ドン・バジリオが好きだな~。
以下、「フィガロの結婚」のドン・バジリオに興味がない方には面白くないかも知れません。
でもいいの、私一人で語るから……笑
私が「フィガロの結婚」の原作の戯曲で、特に好きな部分は、写真のこの箇所です。
オペラだと1幕終わりの後。
オペラでは1幕はフィガロのアリアで終わっていますが、原作の戯曲では、その後にまだ会話が続いてるというわけ。
あともう1箇所。
フィガロが、マルチェリーナとバルトロの子供とわかった後。
やはりオペラにはない場面で、そこにバジリオがやってくるんですがね。
二人が口喧嘩をする所。
こんな所、音楽がついたら本当に面白いだろうに……
残念ながら、モーツァルトに作曲してもらえなかったこの二箇所、フィガロとバジリオの口喧嘩の場面は、二重唱、いや伯爵も加わって三重唱とかになったら、超面白いのではないでしょうか!
あぁわくわくする……
そして水がめのくだりは、レチタティーヴォで作って頂きたい。
ここ、すっごい好き……
私がバジリオなら、「腹が膨れる~」の所は、敢えてフィガロに背を向けて言いたいかな。
そして言ってから、フィガロの方を見てニヤッとしたい。
それにしても、この戯曲のバジリオの台詞の数々から、あのバジリオのアリアの歌詞を生み出したダポンテは、やはり天才としか思えないですよ。
ロバの皮っていうね。
戯曲のバジール(バジリオのフランス語読み)も面白いキャラクターだけど、オペラになったバジリオは更に面白くて。
バジリオのアリアの内容を鑑みるに、オペラの台本を書いたダ・ポンテの何かが投影されてるように私には見えるのです。
だって、原作者ボーマルシェは何も書いていない所に、ダポンテが figlio caro と、わざわざバジリオの過去の話を作ってアリアに付け加えている、って面白すぎませんか。
ボーマルシェの戯曲では、バジリオはマルチェリーナに惚れてるけど、このアリアで歌ってる女性は、明らかにマルチェリーナではない誰か…
じゃあこの女性は誰?
女性が大好きで、溢れる才気で敵を作りまくったダ・ポンテの過去や想いが、投影されてる気がしてならんのですよ。
だからこそ、重唱で cosi fan tutte という、後のタイトルになるような、気に入った言葉もバジリオに言わせたのじゃないかなあ。
……と、
明日のオペラ講義では、ここまで偏ったマニアックな話はせずに、もう少しバランスのとれたお話をしようと思っています。笑
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今月12日(土)のサロンコンサートの準備も、最後の追い込みです。
1部の曲もかなり仕上がってきました!
2部を音楽劇にしてる分、1部はガッツリ目の曲を結構入れたのです。
でも珍しく、日本歌曲もプログラムしたのですよ!これはピアノの大下さんとの、音のやり取りが楽しくて
初めて歌う曲なので、ふふふ楽しみ~
2部の音楽劇は、こちらはこちらで全然別の面白さが(笑)
サロンコンサートは、音楽で私の表現したいものをやる!てことで、今回は初めて音楽劇を披露させて頂きます。
(ここでいう音楽劇とは、私が書いたオリジナルの台本に、クラシックの曲目を挿入するという形式のものです)
で、今回はバリトンの古澤利人さんにゲストでご出演頂き、一時間程度の音楽劇「パパゲーノの憂鬱」を作りました。彼に当て書きして、書いた台本です。
古澤さんは歌は勿論ですが、演技も素晴らしくて。
稽古中、台詞が迷走してる我々……
劇中劇で、オペラ「ドン・ジョヴァンニ」から「お手をどうぞ」(原題La ci darem la mano)をやるんですが。
この曲は私、もう何度もやってるんですが、それでも、この動き(演技)はやった事ないぞー!!
ていうのを彼は放り込んでくる。
しかも、動きが音楽に完璧に合っている。
モーツァルトのこの音楽は、まだまだこんな解釈ができたのか……!と、また新たに気付かされます。
いやいや、もう本当にすごいっす。
しかしですね。
この方は、ドン・ジョヴァンニでこれだけ色々すごい演技をかましてくるのに
音楽劇の劇中劇以外の所…
つまり、台詞部分の演技の所を、死ぬほど恥ずかしがっておられる……
こちらの古澤さんのブログをご覧下さい。
古澤さんのブログ
普段オペラでよっぽど濃厚なラブシーンやってんのに、別にラブシーンなんて大してない音楽劇で、何でこんな恥ずかしがるのか……笑
ていうか、それならドン・ジョヴァンニやる方がよっぽど恥ずかしいだろうよ……と思うんですが。
私には分からない……笑
しかし古澤さん、さすがの歌役者、稽古ではそんな恥ずかしさを微塵も感じさせず、振り切った自然体の演技をかましまくってます。
すごいんだか何なんだか……笑
そんなわけで、自作をこういう風に言うのなんですが、音楽劇も面白く仕上がってきたと思います。
あくまで古澤さんの演技力あっての事ですが、初めて等身大の人間が書けたかな、と、台本としても好きな作品になってます
もちろん音楽劇なので、挿入されている音楽もじっくり聴いて下さいね
気に入った作品になったので、たくさんの人に見て頂きたいのです。
そんなサロンコンサートの詳細は、こちらをクリック
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今、10月12日のサロンコンサートの稽古で演奏する、「パパパ」を練習してます。
「魔笛」のアレです。
実はすごく好きなパパパ。今回改めて稽古してて、良い曲だなぁ~……と、思うのです。
私、モーツァルトが作曲技術の粋を極めて、至高の美しさを突き詰めて作った愛の二重唱は、「後宮からの誘拐」のベルモンテとコンスタンツェの二重唱だと思うんですが。(しかもこれは、言葉もものすごーく美しい。綺麗すぎてヤバい。)
ベルモンテとコンスタンツェの二重唱
歌は2分50秒あたりから。でもその前も綺麗なのよ~
で、これと同じくらい凄い愛の二重唱は、「パパパ」だと思っています。
後宮のあの重唱を、モーツァルトは26歳だかそこらで書いて、どこにいくんだ……
と思ってしまうんですが。彼が晩年に到達したのが「パパパ」っていう。
半分は「Pa、パ」しか言ってないで、こんなにも喜びと愛と優しさに満ちた音楽ってないでしょう。
モーツァルトと、三部作の台本作家ダポンテとの出会いは、運命としか思えないような部分があると思うんですよね。
ダポンテは台本作家でしたが、本人的には詩人としてのプライドがあったようで。やはり、詩人ならではの言葉のチョイスには凄まじいものを感じざるを得ません。
モーツァルトは天才ダポンテと出会った事で、「言葉」というものへの感覚がどんどん変わっていったんだと、私は思います。
「フィガロの結婚」で天使の音楽を書き、「ドン・ジョヴァンニ」で地獄を書き、「コジ・ファントゥッテ」で人間を書いて。
これら三部作で様々なものを描き、様々な愛の音楽を書いて。最後は「パパパ」なんだなぁ、て思うんです。
いや、「魔笛」と同時期に書かれた「ティトの慈悲」とかをディスってんじゃないですよ……あれも充分素晴らしいんですが。
ただ、「パパパ」の凄さたるや。
ダポンテとの三部作の後、モーツァルトにとって最後のオペラとなった「魔笛」の台本を書いたシカネーダーは、はっきり言って、台本作家としては平凡な人だったと思います。ダポンテとは比べ物にならない。
けれど、彼と組んだからこそ描けたものがある。
むしろ、彼とでなければ「パパパ」は書けなかったでしょう。
平凡な言葉、単純な言葉。
「パパパ」は、そこにこそ命があるんじゃないかな、と思わせてくれます。
だって、世の中の人間のほとんどは、平凡で、普通で、パパゲーノのように怠け者で、臆病で、欲望に負けるでしょう?
そんな弱い人間にも、ちゃんとハッピーエンドを用意してくれた。
だからこそ、この「パパパ」の平凡な言葉につけられた単純な音楽の素晴らしさ、かけがえのなさに、泣きそうになってしまう。
パパパの二重唱
「パパパ」は40秒位からかな。
そんな「パパパ」も演奏します!
サロンコンサートの詳細は、こちらをクリック
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コンクールの審査員をやってきました。
受験者の歌をきいて審査をしながら、講評を書くのですが。
日ごろスマホで文章書いてるので、
漢字が!漢字が!!
出てこない…
スマホの変換機能に頼ってるのを、ひしひしと感じる今日この頃…
でも新井素子も昔エッセイで、キイボードで原稿書いてたら、手で書く時に漢字が出てこなくなった~って言ってたし。
作家ですらそうなんだから、声楽家が漢字出てこなくても良いと思うんだ…笑
それにしても、コンクールの受験者全員が、すごく勉強してるのがよく分かる演奏でした。
自分もここまで真摯に勉強出来てるかな、と、我が身を振り返ってしまう。
講評はできる限り具体的に書いたつもりですが、受験者の今後の一助になれば良いのですが。
私も頑張るぞ~
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「ドンジョバンニ」の稽古が続いてますが!
ああ!!
楽しい……
モーツァルトの稽古って、何でこんなに楽しいんでしょうね!!!!(力説)
私がこの作品で個人的に一番好きなのは、レポレロ
コミカルだから面白いのもあるんですが、初演の時レポレロ役を務めたのが、ベヌッチという、モーツァルトがすごーくお気に入りの歌手だったのです。
なので、ベヌッチにどんな事を要求していたのか、どんな事ができると思って信頼してたのか、ていうのが見えてきて、すっっごく面白い!!
皆様ご存知「カタログの歌」はこちらー。
今回のハイライト公演では、これやります。
音だけですんません。
https://m.youtube.com/watch?v=qvAlQqFXw4g
ダルカンジェロは、ジョヴァンニより、レポレロの方が好きなの…
レポレロの一推し場面はここ!!
皆にボコボコにされそうになる寸前に、命乞いをしながら逃げ出すとこ。
でも今回はやらないんだ!笑
音だけだけど。
https://m.youtube.com/watch?v=OpLy3uC4A-0
この場面、すっごい良いとこだと思うんですが、何故かなかなか賛同が得られない…
いやテクニックもいるし、台詞も面白いし…
台本を書いたダポンテは、ここにモーツァルトにこんな歌をつけられたのを聴いた時、驚愕したんじゃなかろうか。
普通の作曲家なら、ここはレチタティーヴォ(台詞)にするか、台本増やしてもらって重唱にするようなとこだと思うんですよねー。(レチタティーヴォバージョンも作ったらしいけど)
もしかして、モーツァルトがダポンテに相談して
「ここ、レポレロの音楽にしたいから、ちょっと彼一人の長台詞にしてくんない?」
とか言ったんじゃないかしら、なんて勝手に予想。
(単なる想像なので、違ってても一切責任は負いません…)
そして話は戻ります。
他にベヌッチが初演でやっていたのは、コジのグリエルモ、フィガロ、と何となく傾向が見えてくる。
稽古中に、レポレロ歌唱部分の楽譜を見てると、ベヌッチの得意な音域とか、キャラクターとかが見えてくる。
実力も、演技も、モーツァルトにものすごく信頼されてたのが、本当によくわかる。
私生まれ変わったら、バスバリトンになってレポレロやるんだ!
(「後宮からの誘拐」をやってた時は、テノールに生まれ変わってベルモンテやる!とか言ってたような気がする)
もうちょい書いていたんですが、止まらなくなったから、続きはまた今度(笑)
8月27日(火)渋谷区大和田の伝承ホールにて。
前半1時間はコンサート、後半が1時間程度の「ドン・ジョヴァンニ」ハイライトです。
私は19時開演の夜公演の「ドン・ジョヴァンニ」にツェルリーナ役で出演します。
チケットは4000円のところ、私までご連絡頂ければ割引き致します!
チケットのお問い合わせ、お申し込みは
「アンダンテ企画」まで
メールticket@nakagawa-miwa.com
電話 080-2553-5670 (平日10時~17時)
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前回のブログの終わりにも、ちらっと書きましたが、今日はこちらの稽古でした。
私は、もちろんツェルリーナでございます。
それにしても、モーツァルトのオペラの「後宮からの誘拐」や「劇場支配人」のような、ドイツ感溢れたカッチリ感も捨て難いですが、ダポンテ作品は、現代のエンターテインメントに通じる自然感、軽さ、テレビや映画のような表現技法があって、これまた面白い。
今回は1時間程度のハイライトなので、全部は演奏しないのですが、それでも面白い!
たまらんのう…
明日も稽古です。がんばる。
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今日の、け、稽古場…
本番のホールでお稽古。
リリア音楽ホール
贅沢…
しかもオペラじゃないのに、この広さ…
こちらの稽古に行ってました~ リリア「歌の花束」ガラ・コンサート
「ふるさとの四季」、「大人のための童謡唱歌」
などを演奏します。
そして、
こちらのオペラの稽古も進んでいます~。 6月28日、せんがわ劇場
「後宮からの誘拐」ハイライト 。
ブログ更新してない間に(笑)すでに稽古も数回終了。しっかり進んでます。きゃー
今月末には、歌手だけでなく、役者さん達も合流してのお稽古が始まります
若きモーツァルトの、挑戦作とも言うべきみずみずしい作品です。是非ご来場下さいね!
続きますが、頑張りますよ~
「後宮からの誘拐」 のチケットご希望の方は、私までご連絡ください。
♪詳細は、こちらをクリック♪
リリア「歌の花束」 のチケットは、
リリアチケットセンターまで、直接お申込み下さい。
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なんとなくわさわさ過ごしていたら、もうこのブログの更新もあいて…
短くても良いから、書けよ自分!といつも思ってるんですが・・・本当にもうねぇ…
それでも止めないのが、ひそかな自慢。(ならもう少し書けっていう…)
今は、主にオペラ「シンデレラ」の稽古とか、やはり今月に本番がある「マタイ受難曲」も歌ったりしています。
そして、ドニゼッティのオペラの台本も書いたりしてて・・・
まぁ、どれもこれも、音楽の方向性が全くかすらない!!
ここまで振り幅があると意外と混乱しないので、同時並行してやっています(笑)
さて、いよいよ佳境な「シンデレラ」は、私の役の「妖精の女王」イメージが、徐々に変化してきて。
(オペラやってると、私は毎回そう。キャラクターのイメージがどんどん変わってくる)
最初はこういうイメージだったんですが・・・
今は、こっち
小林幸子…
いや、なんか私の役、ボスとか親分とか表現される事が多くて。
ボスだけど、結構うっかりな所もあると思うし、でも、一番最後はやっぱりラスボスだよねぇ、と思うんですよね…
私は、何かこっちの方がしっくりくる・・・
小林幸子なイメージで作り上げてる、私の妖精の女王様を、ぜひ見にいらしてください
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