歌のこと

ト音記号 走水、もうすぐです。

来週にせまったコンサートの本番、「21世紀音楽の会 第11回作品展」のお知らせです。
1月16日の木曜日。19時開演(18時半開場)
東京文化会館小ホールです。一般3000円・学生2000円。

詳細は→ ♪ こちらをクリック ♪

現代日本で今活躍中の作曲家の若手からベテランまで、全て新作初演による作品展です。私が歌わせて頂く『走水』(はしりみず)はプログラム一番最後の予定。

国枝春恵先生の新曲、とにかく素晴らしい曲で、才能がほとばしって止まらない、みたいな曲です。
天才ってこういう方のことを言うんだなーとしみじみ。

今までもプログで何回か書きましたが、題材は 『古事記』をもとにしており、水野修考作曲のオペラ『天守物語』の台本を書かれた金窪周作先生が、ベテラン国枝先生と組まれて書かれたすさまじい作品です。奇跡の名作です。
『古事記』の語り部である稗田阿礼(ひえだのあれ)が、倭建命(やまとたけるのみこと)の后、弟橘媛(おとたちばなひめ)の入水の場面を語るという作品です。

チェロとフルート、ソプラノというたった3人で構成されている15分ほどの曲で、聴いた感じは、ほとんど完全に雅楽。しかし、それでいながらプーランクの『声』のような、歌手が1人で演じる完全なオペラ作品となっています。
たった15分、そして3人という人数でこれほどのものが表現できるのか、と何度衝撃を受けたことか。
大きなオーケストラ、大人数の合唱やキャストのグランドオペラの名作は沢山ありますが、たった3人、そしてこれほどの短かさでこの内容をどうして表現できるのか。凝縮し、無駄をそぎ落とし、シンプルなものだけを最後に残す。俳句の世界にも通じる、日本人ならではのものを感じます。

また、台詞回し、台本部分も素晴らしいのです。
本当に大事な台詞や文章だけが残されていて、作曲家は、たとえばポルタメント一つで余計なものは使わず、切り替えを表現していく。すごすぎるのです。
オーケストラパートであるチェロとフルートは、たった2つの楽器だけで、荒海の迫力と神秘的な静寂、穏やかな愛情、凪いだ海の空気までを表現しつくしています。

私が歌わせて頂くのは『古事記』の語り部である稗田阿礼。今回、阿礼は巫女という設定です。女性ですね。
私なりに解釈をし、阿礼をイタコのような存在としてとらえました。
阿礼は阿礼という存在でもありながら、人間としての弟橘媛でもあり、しかし、語り手そのものである。
そして最後は御霊となった弟橘媛ともなります。

今回、私はすべてをかなぐり捨ててぶつかっています。
新しく作曲されたばかりの楽譜を頂いてから一か月、作品のすごさと、それに対する自分の力のなさに、泣きながら練習してました。
でもどうしてもこの作品が好きで好きで、あまりの素晴らしさに、どうしてもこの作品の初演にかかわらせて頂きたくて、絶対に降りたくなくて。
今は巫女として、稗田阿礼となりきる事によって、皆様にこの『走水』の世界を感じて頂きたいと思っています。
「人事を尽くして天命を待つ」という言葉通りの心境です。

そして、あの激むずかしいオケパートを弾きこなして、ずっと私の練習をサポートしてくれたピアニストの伊藤友香ちゃんにも感謝~。
て、まだ終わってないけどね(笑)

うむ、ついつい夢中になって、アツ苦しくなってしまいました(笑)
でもでも、そのくらい素晴らしい作品なんです。そんなわけで、お時間のある方、どうぞ聴きにいらして下さいね
チケットは、私に直接ご連絡いただければご用意できます。

【チケットのお申込み・お問い合わせ】
お電話か、メールにて、
「お名前・ご住所・お電話」「 希望枚数 」 を、

「アンダンテ企画」まで
(電 話)080-2553-5670(平日10時~17時)
(メール)ticket@nakagawa-miwa.com


ちなみに、桐朋生なら皆様ご存じ、安良岡先生も別の作品の指揮をなさいます。
別に理由は全くないのですが、当日お会いするのが何となくちょっと怖いのは、桐朋生ならでは(笑)


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ト音記号 お知らせと、この一週間。

さっきびっくりしたー・・・
日曜日に新しい手帳に変えたんですけどね。その時、来年二月の本番の日を一日、間違えて書いていて。

あああああ、あぶあぶあぶあぶ、あぶない・・・(゜Д゜;)

書き間違えていた期間は、日曜から今日までの三日間だけだったので、さしたる支障はなかったのですが・・・
今後、こういう事だけはしないようにしたいと思います・・・はー・・・

さて皆さま、 Frohe Weihnachten
メリクリー。

更新が空きまくっててごめんなさい!
結構バタバタして、書きたい事はたくさんあるのですが、というよりもむしろバタバタしすぎて書く暇がなかったって感じでしょうか
すみませんー。
この一週間、何をしていたかと言いますと、

年明けのコンサートで歌う初演作品『走水』(はしりみず)の、初めてのチェロ&フルート合わせがあったり、
久しぶりに、師匠にご挨拶に行ったり、
コレペティの先生の所に行って『走水』について議論したり、
フィギュア日本選手権を観て感動して 『村上!村上!高橋!高橋!』 と叫んだり、
来年のコンサート会場の下見に行ったり、
三月にやる創作オペラの台本を書きあげたり、

・・・とまあ、結構がんばっております(`・ω・´)ノ

・・・何か一つだけ音楽と関係ないものがまざってますが。

自分で言うなって感じですが、まあでも結構頑張ってると思うよー・・・少しだけ自分を褒めてみたりする。でないとちょっと心が折れそうになるくらい、久しぶりに努力してる~。
学生以来じゃないかな、こんなに努力してるのは。

学生の時は、自他共に認める練習魔でした。
ある程度お仕事させて頂くようになってからは、試験以外に本番がなかった学生の頃とは違って、少しずつ本番も増えてきたので喉を休ませなければもたなくなり、効率良く努力することを覚えました。
でも、今は学生の頃のようにがむしゃらに練習し、考え、努力し、毎日必死でやっています。
音楽をつかむのに、こんなに試行錯誤したり、落ち込んだり、嬉しかったりするのも久しぶりです。

そんなわけで、色々とがんばっていますので、皆さま、よろしければ来年の本番、いらして下さいね。

そして、まだこちらのHP上では詳しくお知らせしてないのですが、三月の出演予定のオペラについて、郵送でお知らせさせて頂いております。
早速チケットをご予約下さった皆さま、本当にありがとうございます
公演日によっては、チケットのお取り扱いができない日も出てくると思いますので、ご希望の方はお早めにご連絡下さいねー(´∀`)ノ

あと、自分はお知らせもらってないけど、気になるぞー、見てみたいぞー、という方はご連絡ください。お知らせを発送させていただきます~。このブログの上にある『お問合せ』ページからご連絡下さい。

はっきり言って年末年始は休みないっす!お休みは来年の四月になってから。皆さまの応援が励みです(´・ω・`)
なので、まだまだがんばるよーん。

ブログ更新も、年内にもう少しする予定!
あ、それから後援会会員の皆さま、『後援会ブログ』も更新しました。ご覧になって下さいね。上の『ホーム』ページにある『中川美和後援会』から入れます。


そして、がんばっている年明け1月のコンサートのご案内はこちらです。
「21世紀音楽の会」 第11回作品展
【日 時】  2014年1月16日(木) 18:30 開場 19:00
【場 所】  東京文化会館 小ホール
【入場料】  一般:3,000円 学生:2,000円 (全席自由)
【主 催】21世紀音楽の会

【演奏予定曲目】
♪ 堀 優香/ 「3つのエスキース」
Fl.田中隆英、Ob.宮村和宏、Cl.有馬理絵、Bn.河村幹子、Hn.小鮒信次、Cond.安良岡章夫

♪ 後藤望友/ 「生」に基づく6つの小品(2013)
Vn.佐藤まどか、Pf.中川俊郎

♪ 高田 森/ 「千の柱」
Bcl.有馬理絵、Hn.小鮒信次、Vib.神田佳子、Va.安藤裕子、
Cb.長谷川信久、Cond.森垣桂一

♪ 日野原秀彦/ 「エクソドス」
東京現音計画 × 低音デュオ Vo.松平 敬、Sax.大石将紀、
tub.橋本晋哉、Perc.神田佳子

♪ 薮田翔一/ 「アキュムレイト」
Cl.有馬理絵、Vn.佐藤まどか、Pf.中川俊郎

♪ 国枝春恵/ 「走水」〜ソプラノ、フルート、チェロのための
Sop.中川美和、Fl.田中隆英、Vc.松本卓以


※ 「21世紀音楽の会」は、現代作曲家の集団。
今回の作品展では、若手からベテランまで、現代日本で今活躍中の作曲家たちの新作をお聞き頂けます。私は10分ほど歌う予定です。


【チケットのお申込み・お問い合わせ】
お電話か、メールにて、 「お名前・ご住所・お電話・ご希望枚数」を、
「アンダンテ企画」まで
(電 話)080-2553-5670(平日10時~17時)
(メール)ticket@nakagawa-miwa.com




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ト音記号 走水いろいろ。

更新空きましたー。

1月16日に出演するコンサートで歌う『走水』(はしりみず)の練習!レッスン!練習!レッスン!
続いておりますー。もちろん3月のオペラの方のお稽古も進んでおりますが。

あと、これとは別に、3月末に創作オペラをまたやらせて頂くことになっているのですが、その台本を書いていて、夜にブログを書く時間がなくて。失礼しております。
時間がないだけじゃなくて、文章を書く時に使う脳みそって何となくキャパがあるらしく。台本書いたら、ブログ書くエネルギーが、もう残ってないんですよね・・・

この創作オペラの台本は今年中にはきちんとしたものを仕上げたいんだけどなー。今の進み具合は65%てとこでしょうか。
共演してくれるソプラノの鳥屋有紀子さんのイメージで書いていて。キャラの立ってる歌い手さんなので、台本はすごく書きやすく、筆自体は進んでるんですけれどね。
仕上がるまでは、まだもう少しかかるかな。頑張らないと。

『走水』は少しずつ形にはなってきています。でも、いかんせん、新作初演物なのでお手本が全くなく手探り状態ですが・・・
国枝春恵先生のこの作品は、本当に素晴らしい曲で、感動のあまり私は練習しながら涙が出てしまうほど。この頃やっと泣かないで歌えるようになりました。
とても難しくて集中力のいる作品ですが、大変でも、大好きな作品なので頑張れる!!
この名曲の素晴らしさを皆さまにお届けしなければ…という使命感で、一生懸命頑張っております。キリッ(`・ω・´)ノ

その『走水』で、歌いながら私が使う笏拍子(しゃくびょうし)にも、だんだん愛着が湧いてまいりました~。
笏拍子はですね、『火の用心』の拍子木のように、パン!と叩いて音を出すのです。本来雅楽で使われるものだそうですが、今回私が使うのは、特別製でやや小さめです。

拍子木のような打楽器ですので、練習を続けていると、ええ、手に血マメや打撲痕が・・・

わたくし不器用でして
音を立てる時に手も一緒に叩いてしまって・・・特に左手は、なかなかすごい見かけになっています

何か、
「苦しくったって~悲しくったって~舞台の上では泣かないの~。
でも涙が出ちゃう 女の子だもん♪」

・・・て感じのスポ根的な気持ちでやってます(笑)いたいのよ!左手が!
でも、先生には「こないだ歌ってた時より全然良くなってる!」と言っていただけたので、それを励みに頑張る

今回私が受け持つのは、歌に笏拍子、それに語りのようなところもあります。
あとは、フルートとチェロの3名で演奏します。年内には初合わせがあるので、楽しみ~

で、今日もこれから『走水』のレッスンに出かけるんだぜ!
がんばるんだぜ!!
いってくるぜ!

その「走水」を演奏させて頂くコンサートのご案内はこちらです。
「21世紀音楽の会」 第11回作品展
【日 時】  2014年1月16日(木) 18:30 開場 19:00
【場 所】  東京文化会館 小ホール
【入場料】  一般:3,000円 学生:2,000円 (全席自由)
【主 催】21世紀音楽の会

【演奏予定曲目】
♪ 堀 優香/ 「3つのエスキース」
Fl.田中隆英、Ob.宮村和宏、Cl.有馬理絵、Bn.河村幹子、Hn.小鮒信次、Cond.安良岡章夫

♪ 後藤望友/ 「生」に基づく6つの小品(2013)
Vn.佐藤まどか、Pf.中川俊郎

♪ 高田 森/ 「千の柱」
Bcl.有馬理絵、Hn.小鮒信次、Vib.神田佳子、Va.安藤裕子、
Cb.長谷川信久、Cond.森垣桂一

♪ 日野原秀彦/ 「エクソドス」
東京現音計画 × 低音デュオ Vo.松平 敬、Sax.大石将紀、
tub.橋本晋哉、Perc.神田佳子

♪ 薮田翔一/ 「アキュムレイト」
Cl.有馬理絵、Vn.佐藤まどか、Pf.中川俊郎

♪ 国枝春恵/ 「走水」〜ソプラノ、フルート、チェロのための
Sop.中川美和、Fl.田中隆英、Vc.松本卓以


※ 「21世紀音楽の会」は、現代作曲家の集団。
今回の作品展では、若手からベテランまで、現代日本で今活躍中の作曲家たちの新作をお聞き頂けます。私は10分ほど歌う予定です。


【チケットのお申込み・お問い合わせ】
お電話か、メールにて、 「お名前・ご住所・お電話・ご希望枚数」を、
「アンダンテ企画」まで
(電 話)080-2553-5670(平日10時~17時)
(メール)ticket@nakagawa-miwa.com



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ト音記号 コンサート前夜。

こんにちはー。

ブログの更新が空いていてしまって、ごめんなさい。
色々あって、かなりバタついておりました。

お知らせなのですが、明日予定されている「愛隣会・氷川荘コンサート」は、急病のため出演者が変更いたしました。
ソプラノの梅園絵美子さんから、サクソフォンの神山智衣さんになります。

梅園さんは、最後まで、何とか出演する事ができないか、悩み続けて、そして頑張ってくれました。
自己管理、と言ってしまえばそれまでですが、私たち音楽家だって人間です。
舞台があるからと言っても、『絶対に』病気をしない事、『絶対に』怪我しない事なんて、『絶対に』無理です。

生まれてから一度も病気も怪我もした事ないなんて、そんな人間はどこにもいません。
お稽古の時から、本当に真剣に向かい合って、誰よりも頑張ってくれた彼女の気持ちを思うと、こちらが悲しくなってしまうくらいです。

いま私たちが出来る事は、やるべきコンサートを、良いものに仕上げる事。明日のコンサートを素晴らしいものにする事です。
急なお願いにもかかわらず、快く出演を引き受けて下さった神山智衣さんに本当に感謝です!!

せっかくなので、ソプラノ・サックス・ピアノ、三つの楽器のすばらしさを思いっきり楽しんでもらえるコンサートになるよう、プログラムもまた工夫しました。
ピアノの田中健さんは文句も言わず、一緒に全てのプログラムを練り直して、相談に乗ってくれました。サックスの神山さんは忙しい中、時間を作ってくれて笑顔で稽古に参加してくれました。

私がやるべきことは、このコンサートを成功させること。
私は歌手であると同時に、プログラムの企画を立てた人間でもあるのです。良い演奏をする事は大事だけれど、それだけでは、お客さま、特に今回のメインのお客さまである子供達は飽きてしまう可能性があります。
クラシックの音楽をレベル高く、且つ、楽しく!
そのために私は、主催から依頼されているのです。

新しいプログラムは、お二人の協力があって、急いで練り直したとは思えないくらい、我ながら、なかなか良いプログラムに仕上がりました
つなぎもばっちり♪ 仕事の現場で鍛えた話術と、そして皆の演奏技術に演技力(?)で、最高のコンサートが出来あがる予定です!

今回は関係者のみのクローズドコンサートということで、ご覧になれない方がお気の毒になっちゃうくらい、楽しくて聴きごたえのあるコンサートを目指してー!
楽しみにしてて下さいねー!思いっきりはじけちゃいますよん(´∀`)ノ

それでは、びすもるげん!



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ト音記号 昨日は

昨日は12月の氷川荘コンサートのお稽古でした・・・と、その前に『走水』の自主練。

歌以外にも笏拍子を使うので、笏拍子(拍子木みたいなもので、少し高めな音がカーン!と鳴ります。)の練習しているのですが。これは、かなり大きな音が鳴るので、昼間しかできない。
しかし、笏拍子は初めて使うので、音がコントロールできませぬ・・・

時々、打ちそこなってしまって、『ぺそっ』とかいう音が出る・・・いやーん。
まだ慣れてない。毎日、ずーっとやってれば慣れるかなー。経験上、二週間毎日練習したら、違いが出てくる、はず・・・!

で、氷川荘のお稽古は、少しスケジュールに余裕があったので、中だるみしないためにも、いつもとはちょっと違うアプローチからのお稽古~。
本来のコンサートで使うものとは全く違う曲をやって、お稽古してみました。付き合ってくれた梅園さん、田中さん、ありかとう~(´∀`)ノ
お稽古終わりの方で、すごく変わってきたので、次のお稽古でそれが良い風に出るといいな。
12月の本番でうまく成果が出ますように

では、これからまた笏拍子の練習してこよーっと。



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ト音記号 「走水」と来年のオペラ、始まりました。

本番が近づいてきた、『氷川荘コンサート』のお稽古が続いていますが、その間に他のお稽古や練習が始まりましたー。
ほんとは一つ終わってから次、と行きたいところですが、大体そううまくはいかないもので・・・同時並行だったり、ぽかーんと一気に本番が空いて暇になったり・・・というのがこのお仕事なんですが。
まあそれはさておき。

来年1月16日本番の、『21世紀音楽の会 第11回作品展』で歌わせて頂く、「走水」(はしりみず)という今回が新作初演の曲の楽譜を読み始めています。
先日、作曲の国枝春恵先生から完成したばかりの曲、全曲の楽譜を頂きまして、歌いながら私が叩くことになっている、笏拍子(しゃくびょうし)もお借りしました。
「古事記」を題材にした作品で、完全に雅楽な感じでして、今までに歌った事のないような曲です。
それで本格的に練習を始めたのですが。

ああああああ、楽しい

「古事記」の中でも有名な、ヤマトタケルノミコトの后、オトタチバナヒメ入水場面なのですが。
台本の金窪周作先生がおっしゃるには、私の役どころはオトタチバナヒメというより、稗田阿礼だそうです。

稗田阿礼という名前、ああなつかしい。日本史の教科書で、かなり前半に出てきたため、ここは試験で点数が稼げたところ・・・しみじみ…(´・ω・`)
阿礼は「古事記」の語り部ですよね。驚異の記憶力だという。つまり私は、語り部として、オトタチバナ入水の所を語るということですねー。
こういうの、好きっっっ

で、話を戻しますが。
この「走水」は、語りと歌が半々くらい。語りは地声です。クラシックでも地声を使う事は時々ありますが、メインではあまり使いません。
でも今回は楽器として、しっかり稼働させます。語りも歌の延長みたいな感じで。地声だからと言って特別な気持ちはありません。

私も、どんな自分が出てくるか、どんな声が出てくるかまだ未知ですが、信頼する先生方にアドバイス頂きながら挑戦していこうと思います。
もうそれが、楽しくて仕方がない。語り部分が、演じるという事とすごく近くて。
あー、ここはこういう風に盛り上げたら面白いかなー、とか、淡々と語った方がこの後はダイナミックに聞こえるかなー、などと考えるだけで楽しい。
自分自身、今までに見た事のない何かがつかめるかな、と思ってやってみます。

新しい私をご覧になりたい方は、是非いらして下さいね
『走水』の本番については→  ♪ ここをクリック ♪

で、それとは別に来年のオペラのお稽古も始まりました。
こちらも1900年代頭の作品なので、かなり近代ものではありますが、「走水」よりはクラシック(笑)・・・でも「走水」も、雅楽だから、ある意味クラシックとは言えるか・・・(笑)

で、オペラのお稽古も、まだ音取りの段階ですが、ピアニストさんに個人稽古をやって頂きました。たった一人でのお稽古だったので、それなりに疲れたのですが、これまた楽しい。
早くキャストの皆でお稽古したいなー

来年前半は、今までやった事のないタイプの音楽の本番が続きます。でも、挑戦だと思って頑張ります。
何よりも、走水も、オペラも、その世界がおもしろすぎるので、もう楽しすぎるオラわくわくするぞー(´∀`)←ドラゴンボール好き

こんな気持ちで挑戦させて頂ける事に感謝!



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ト音記号 本日の色々。

今日は12月の氷川荘コンサートのお稽古でしたー。

あああああ
疲れた・・・orz
コンサート内容は、子供向けの一時間程度の創作オペラでして。今日はとりあえずざっと通し稽古をしたのですが。
一時間ぶっ通しでやると、疲れたわぁ~・・・(´Д`;)

それでも私は台本や曲目を考えた本人ですからまだずいぶん楽なんですけどね。手伝ってくれてる、ソプラノの梅園絵美子さんにはほんと頭が下がります・・・
私より台詞の量が多いのに、いまの段階でずいぶんまとめあげてきてくれていて。歌う曲も多いのに、もうタフな事・・・マジでいやもう感謝です~
アドリブにも散々笑かしてもらっています(笑)

ちなみに梅さんは後輩にも関わらず、大変しっかり者で、もはや私も頼りっきり。
ただ、時々天然発言も炸裂する事があって、見逃せない

梅さんに演じてもらう『姉』というキャラクターはは高校生くらい、という設定なのでセーラー服を着てもらってるんですが。
その時に、ふと出た会話で大爆笑させてもらいました。
再現します。

以下の事に留意してお読みください。
  ↓
み→美和(私・ソプラノ)
梅→梅園さん(ソプラノ)
田→田中さん(ピアニスト・男性)


み 『梅さんは中学とか高校の制服、セーラー服だったんだっけ?』

梅 『いや、ブレザーですね。』

み 『そうなんだー』

梅 『中川さんは?』

み 『ブレザーだったよー』

梅 『そうですか。(ピアニストの)田中さんは?セーラー服でした?』

田 『・・・・・・?』

み 『・・・・・・は?(゜Д゜;)』

梅 『・・・・・・あ、いや違うんです! 共学の学校だったら、女子がセーラー服着てたのかなーって意味です~』

田 『・・・・・・私服だったよ・・・(笑)』

のち、爆笑。
次の天然発言を静かに期待している私。また何か面白い事言ってくんないかな~(笑)

それから、全然関係ないですが、ちょっとお知らせ。イエー(・ω・)ノ 
私の演奏活動報告や、演奏会の予定を載せております、『ぷちぷちだより』を発送いたしました~。
まだホームページに発表していない予定も掲載しておりますので、多少はレアでございます(笑)
もしお手元に届いてなくて、ちょっと見てみたいぞ~という方がいらっしゃいましたら、こちらまでご連絡くださいませ。 → ♪ ここをクリック ♪
ご用件に、『ぷちぷちだより』を希望の旨をご記入して下さい。後日郵送させていただきます。

明日はレッスンですー。ちゃんと寝て喉を元気にしないと。



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ト音記号 オスカルのアリア、動画アップしました。

動画をアップしましたー。
今年8月末に出演したオペラ、ヴェルディ『仮面舞踏会』から。

終幕の小姓オスカルのアリア、“Saper vorreste” 「どんな衣装か知りたいだろう」です。
ホームページ内の『ビデオページ』からでも見られますが、せっかくなのでブログにも貼っておきます。

歌の内容はと言いますと。
オスカルのご主人様である総督リッカルドの命を狙う、部下レナート。仮面舞踏会にまぎれて総督を暗殺しようとしますが、変装しているリッカルドが見つけられません。
レナートはリッカルドの小姓オスカルに、リッカルドがどんな衣装を着ているのか尋ねますが、オスカルはレナートをからかって歌います。
「どんな衣装か知りたいの?僕は知ってるけど、でも教えてあげられないな!ラ・ラ・ラ・・・♪」
・・・とまあ、こんな感じの内容です。

レナートは川上敦さん。金色のヒラヒラつけて走り回ってるのが、オスカルの私です。
オスカルさま―!( ゜Д ゜)ノ ←(言ってみたいだけ)



♪ Le voci 第13回公演「仮面舞踏会」 ♪
2013年8月24日 かつしかシンフォニーヒルズ・モーツァルトホール
指揮/安藤敬・演出/伊藤隆浩

ちなみにホームページ内の『ビデオページ』にとぶには、 ♪ ここをクリック ♪

ビデオページでは、他にも過去の演奏の動画が試聴できますよ。アデーレやモーツァルトにルチア、中にはRシュトラウスの『万霊節』など、色々あります。
それにしても、動画、結構増えたなあ・・・。本当にありがたい事に、沢山の場で歌わせて頂いています・・・しみじみ。

昔は記録として残しておこうかな、くらいに考えていたビデオページですが、最近では動画をご覧になった方からお仕事を頂く事も増えてきました。
今のネット社会ではこういった動画も大事な媒体なのだな、と改めて思います。オペラを演奏する人間なのだから、「聴く」だけではない、「見られる」ことも、とても重要なのですね。

ところで話が戻りますが、この『仮面舞踏会』が終わってからまだ三ヶ月経っていないんですねー。もう余裕で半年、もしくはそれ以上経過しているくらいのイメージです。
この時より、今は少しでも上手くなってるといいなあ。



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ト音記号 合わせが2つー。

はあああ疲れた疲れた疲れた。

今日は退院後、初めての歌の稽古、二本立て。
思ったよりも疲れているであります・・・なので、絵文字も少ない散漫なブログですが、ご容赦・・・

今日は両方とも子供向けコンサートのお稽古だったので、気合が入っておりました。
子供向けのコンサートは、皆様が思われるよりも準備をしっかりしてこないとダメなので、集中力が必要なのです。

で、今日、一つ目の合わせは、12月の「氷川荘コンサート」のお稽古。
こちらは音楽稽古だけ。ソプラノの梅園絵美子さんとピアニスト田中健さんと一緒でしたが、『魔笛』の「夜の女王」歌いの梅園さんの、女王のアリアは、やはりかっちょ良かった・・・
さーすーがコンヴィチュニーのお墨付きー

田中さんのピアノも相変わらずかっこいい。細やかだけど迫力あるなあ。
名曲のいい演奏を近くで聴くと、観客のような気持になって、自然とお金を払いたくなる。いや、こちらがお仕事でお願いしているんだけれども(笑)
女王のアリアは何度も聴いているけれど、本当に良い曲。
こんな良い曲の、歌もピアノも素晴らしい演奏をすぐ近くで聴けるなんて、私は幸せだなあ~。

て、12月の「氷川荘コンサート」については、これからまだ色々やらなきゃいけない事、覚えなきゃいけないことがめっちゃあるんですけれどねぇ~・・・

梅さん(梅園さんの意)と田中さんと合わせた後は、母校桐朋で、来週11日にあるファミリーコンサートの合わせ。
サックスの神山智依さんと、ピアノの野上真梨子さんと。こちらはもう、すっかり形は出来上がりました。
あとは最後の合わせで流れを覚えこませるだけです。

退院してから、今日は一番ハードな日だったかも。合わせ二つなんて、入院するまでは普通にやっていたのにね。
でももう、こうして普通のペースに戻していけてるので、本当に良かったです。

明日は喉を休めるために、少しゆっくりします。
来週のオペラ講座の準備するんだー。『フィガロの結婚』を中心に、モーツァルトのオペラについて講義の予定。

けど、今日は早寝しよう・・・
ずっと歌っていたし、運動不足の体で飛び跳ねていたから、体がギシギシだ。
きっと明日は筋肉痛

では、ぐてなはと~



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ト音記号 新作の資料。

今日は、1月に歌わせて頂く新作歌曲『走水』(はしりみず)の作曲家、国枝春恵先生とお会いして、作品についての資料を色々見せて頂きました。
今回の『走水』は、古事記を題材に取り上げた作品で、倭建命(ヤマトタケルノミコト)の妻、弟橘ヒメ(オトタチバナヒメ)についての歌なのです。
まだ、曲は完成していないのですが、資料だけでも・・・ということで。

実はわたくし、知る人ぞ知る、昔話や民話、神話好き
日本の神話はあまり詳しくはないのですが(ギリシャ神話の方が詳しいかも)、それでも有名どころは、昔ざっくりと読んでおりました。
海幸山幸(正式名なんだっけ)、オオクニヌシとスセリビメの話とか、好きだったなー。

倭建命の話の中で好きなのは、大ピンチの場面!
倭建命が燃えさかる火の中で、倭姫から「困った時にあけなさい」と、渡されていた袋をあける所が好き!!
キャーキャー(´∀`)ノ

古事記ー萌えー
万葉集ー萌えー

国枝先生から作品についてのお話をうかがいながら、テンションMAX。
ああああああ、演奏できるのが今からもう、楽しみっっっ!!こんな素敵な作品の初演に関わらせて頂けるなんて、何て幸せなんだろう。


国枝先生から頂いた資料。
お見せできないものもあるので、ちょっとボカシてます。


この資料はもうもう、読んでいるだけでテンションあがるくらい、たーのーしー

もちろん、弟橘ヒメの詞もあります。たーのーしー

衣装のイメージもうかがいました。わくわくするっ!演奏できるのが楽しみだー。
ご興味のある方は、こちらをクリック。
チケット、ご用意できます。

久しぶりに古事記読んでみよーっと。



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