コンサートのご案内&ご報告

ト音記号 クラシックなんて大きらい!


本番のお話、前回の日記の続きでーす。
クローズドコンサートなので、本番写真ではありませんが、練習中の写真が見つかったのでせっかくだからのせましょう。
すべて練習風景のものなので、ユルい感じで失礼します・・・



前半は童謡や、うたのおねえさん的な感じです。時々趣味に走って、私が愛してやまないNHKの子供向けクラシック(?)番組『夕方クインテット』からもいくつか歌いました!
少し踊ったりして。でもまじめにやってます。

そして、いよいよ、メインは休憩後のミニオペラ『クラシックなんて大きらい!』
台本を作り、曲はオペラからひっぱってきました~
私は、歌う事は大好きだけど、クラシックが大きらいな女の子の役。
ピアニストの田中さんは、その女の子にクラシックを歌わせようと四苦八苦する、歌の先生の役。


私はこんな感じで登場
衣装は本番もこれでしたよ。



前半とは思いっきり雰囲気変えたから、お客様も驚いてくれたみたい~

さて、メインのお客様であるお子様たちは最初からしっかり集中して観てくれていたので、かなりやりやすかったです。話しかければちゃんと答えてくれるし、私がピンチに陥る場面(田中さん演じる『先生』に怒られるような場面とか・・・)になると、一緒になって味方してくれる
んもう、かわいいったら・・・

私演じる女の子が、
先生に歌の稽古をしろと言われても、ゴネて何とかサボろうとする場面。
部屋を散らかし、お片付けしないで、先生に怒られる場面。

などなど・・・が、あったんですが。

子供たちは「こ、これは普段自分がやっている事と同じだ…」と思ったらしく。
そういう場面になると、とくに感情移入してくれてるのが伝わってきます。
あぁんかわいい・・・

女の子がリズミカルな旋律を歌いだせば、その旋律が繰り返し出てくるたび、私の動きに合わせて、子供たちが皆一斉にお尻ぷりぷり、頭ゆらゆら、と動かして自然にリズムをとりだす。

あぁんかわいい

でねでね。こっからがまたかわいいのです(笑)

話が佳境にいき、子供向けなりにシリアスな場面になります。
色々あって、先生と喧嘩をしてしまった女の子が、泣いて家を飛び出すという場面。

急に姿が見えなくなった私(女の子)を心配したのか、客席にいたわんぱくな五歳くらいの男の子が、おもむろに立ちあがり、柱の陰、物陰・・・と、私を探しに来てくれたのです(´Д`)

で。私は柱の陰でぺたりと座り込んで泣いていたんですが。(あくまで、演技ですよ?)
その男の子、泣いてる私を見つけたものの、私がずっと泣いているので、どうしていいのか分からず、そばに立ってじっと様子を見ていてくれて

私が泣いてる間中、ずっと見守ってくれてました。ありがとう…(泣)


あと。もうひとつすごいなと思った事。
前述のシリアスな雰囲気の中、私が「皇帝ティトの慈悲」のセルビリアのアリア、『涙する以外の何ごとも』を歌い始めたら。

だっこされてじっと静かにきいていた、まだ二歳くらいの女の子の目にだんだん涙がたまってきて、そしてす――――っと流れたんだそうです。(あとで、人から聞きました)

子供なりに、セルビリアのアリアに満ちた、哀しさ、切なさ、悲痛さ・・・の、何かを感じ取ったんでしょうか。

…モーツァルト、すごいいいぃぃいいいい (((゚д゚;)))

おそるべしモーツァルト!
二歳でも、皇帝ティトの慈悲で泣けるんですね・・・

その後、ラストは楽しくハッピーエンドで。最後まで40分、お子さんたちは皆騒がず、しっかり観てくれました。良かった~

それにしても・・・本当にびっくりしました。自分で組んだプログラムとはいえ、クラシックの、しかもいわゆる有名な曲なんて全然入れていなかったのに、こんなに子供たちが集中して観て、聴いて、涙してくれるとは。クラシックの底力を思い知らされ、圧倒されました。
『皇帝ティトの慈悲』でも、泣けるんですね。子供は。

コンサートを終えてから、お客様達や、依頼して下さった主催の方達から、うれしい反応を頂いて、本当にホッとしました。

今回は、クローズドのコンサートだったので、皆さんに聴いていただくことは出来ませんでしたが、そっくりそのままでなくても、このプログラムをまたいつか、他のお客様にも聴いて頂けたらいいな。
自分の中で、やっとそう思えるものになりました。


自分にとって、音楽っていったい何なんだろう?
音楽って、人にとって、何なんだろう?

歌わせて頂くたび、自分に対する問いかけがどんどん大きくなって、ものすごく考えさせられます。
本当に、人生観が変わってしまうほどに。

今回、終わった後、クラシックを、本当にきちんと伝えられる媒体になりたい。心からそう思いました。
自分が歌いたいから歌うのではなく、人に届けるための媒体として、より良い存在になりたいです。

そのためにはとにかく勉強したいです。色んな事を。それは、必ずしもクラシックの事だけでもなく。
その上で、自分がより良いクラシックのプレイヤーになる事に固執し続けて、そしてお伝えしたい。

お客様が、聴いて下さっているその瞬間だけでも、何か辛い事、嫌な事、現実にある憂さ、それを忘れて頂ければいいな。
クラシックにはその力があるのを、今回、本当に確信しました。

こだわり続けたいです、クラシック音楽に。


おまけ。
主催の関係者の方から頂いたご質問の名言。

『中川さんと田中さん、お二人はコンビを組んで何年くらい?』

・・・お笑いですか?(笑)・・・ボケとボケのコンビ・・・
いや、ボケと天然ボケ(←どっちが?)・・・?(笑)

確かにコンビって、間違ってないんだけど・・・そういや、歌い手とピアニストって、コンビって言わないねえ・・・


・・・コンビ?
ミニオペラ中。

先生(田中さん)「クラシック歌いなさいいぃぃぃいい」
女の子(私)「絶っっっ対に、イヤあぁぁぁぁ~~~~・・・・・・・」


という

ガンの飛ばしあいの場面。


30分程度の、子供向けの内容のミニオペラでしたが、またやらせて頂けたらいいな。

ミニオペラ『クラシックなんて大きらい』
で使用した曲は以前も書きましたが、これ↓

モーツァルト『ドン・ジョバンニ』より
「恋をする娘さんたち」(合唱とマゼット・ツェルリーナの重唱)

モーツァルト『コシ・ファントゥッテ』より
「男たちに、まして兵士たちに」(デスピーナのアリア)

モーツァルト『皇帝ティトの慈悲』より
「涙する以外の何事も」(セルビリアのアリア)

ドニゼッティ『連隊の娘』より
「誰もが言う」(マリーのアリア)
「小さい森に陽が昇り」(歌の稽古の三重唱 )
「三人はまた会えた」(再会の三重唱)

(歌い手は私一人なので、重唱は一人で歌えるようにアレンジしてあります。)

どうもありがとうございました!!



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ト音記号 本番終わりましたよ~。

本番終了しました~!
いやもー、今回の本番。私がパミーナでデビューした「魔笛」と、リリアでやらせて頂いたオールモーツァルト・プログラムのソロリサイタルと並ぶくらい、自分の中では思い出深い本番となりました。

写真や録画をお見せできれば早いんですけど、今回は非公開のコンサートでそれが不可能なので、文章でご紹介させて頂くことにします。
少々長くなりますがお付き合い下さいませ。

高い舞台もない小さなアットホームな会場。
お客様は小さなお子さんが中心なので、子供たちが親しみやすく、身近な感じで楽しめるものを…という主催者からのご要望で、プログラミングなどは全て私一人に任せて頂ける事になりました。

プログラムの前半はうたのおねえさん方向で進めよう、と決めていたので比較的苦労なく曲も決まり・・・
大好きなNHKテレビ「夕方クインテット」からも曲をひっぱってきたの~♪

前半はこんなプログラムでした。
☆が私の歌、★が田中健さんのピアノソロです。

☆おんぷのマーチ
☆雪
☆いぬのおまわりさん
☆ぞうさん
☆ただいま考えちゅう

★金平糖の踊り
☆まっくら森のうた
☆南の島のハメハメハ大王

★誰も寝てはならぬ
☆銀ちゃんのラブレター
☆やぎさんゆうびん

★エリーゼのために
☆ひょっこりひょうたん島のテーマ
☆不思議なポケット
☆星に願いを



そして、とにかく、こだわり、そして大変だったのは、休憩後に続く後半のプログラム。

やっぱりクラシックにこだわりたいので、オペラがいいと思ったのです。
でも、時間的にちょうどいいものがない
でも、内容的にちょうどいいものもない

時間的にちょうどいい、メノッティの「電話」・・・は、相手役のバリトンがもう一人必要だし。
それに子供には面白くない・・・
・・・何かのオペラのハイライトにしたって・・・歌い手は私一人しかいない。

で、考えた挙句、こりゃもう自分で作るべ~
と思い、ミニオペラの台本作りにとりかかる事にしました。もちろん曲は、オペラからひっぱってくる事に。

でもこういうのって、先にお話がないと、使う曲が決まらなくて。
だからお話をどうしようかなー…でも、登場人物が一人じゃ限界が・・・ と、ぼんやり考えてて気付きました。

ピアニストがいるじゃん!!

あぁん私ぐっどあいであ (´∀`)
(いえ、もちろんピアニストの田中さんに了解取りましたよ?演技して頂けるかどうか)

・・・というわけで、ピアニストさんも巻き込み、ミニオペラ一本勝負~。


田中さんはそのまま、ピアニストで歌の先生という役どころ。
私は、歌うのは好きだけど、クラシックが嫌いな小学校高学年の女の子という設定。

あらすじは、先生はクラシックの歌を稽古させようとするのですが、クラシック嫌いな女の子は稽古をサボりまくり、あげくにケンカをし、家を飛び出すけど、2人それぞれ反省し、仲直りというもの。

タイトルは
「クラシックなんか大きらい!」

この台本を書き進めつつ、中に使う曲も決めていきつつ、田中さんに台本を渡しつつ、音楽以外の部分の読み合わせしたりしつつ、アリアの日本語の作詞も並行して進めていきました。

並行しすぎでしょ・・・(苦笑)

もうこれは、怒涛のようなスピードで進めていきましたね~・・・
いやもう、今だから言えますけど、この時は、本当によくまああのスピードで出来たと思いますよ・・・
曲とかも、あ、この場面にぴったり!というものがあっても、三重唱だったりするので、それを自分ひとりで歌えるようにアレンジしたりして・・・で、まとめてみました。ミニオペラのトータル時間は、全部で30分ちょいかな。

田中さんには演技してもらいながら時々ピアノソロを弾いてもらったりして。
あ、彼は台詞話したり演技もしながら、もちろんピアニストとして、私が歌っているときもガンガン伴奏してくれてます。いやもー・・・お見事ですm(_ _)m
そしてお稽古を重ねていくうちに、田中さんからアドリブで出てきた台詞で台本が変わったりして、私自身もずっと演じやすくなったり。

・・・でももちろん、メインは音楽なんですね(笑)忘れちゃいけません。

さて、本番です。

一部は、時々小ネタもはさみながら、お子さんと一緒に盛り上がったり、楽しく歌って無事に終了しました

さあ、後半の二部は、いよいよ、ミニオペラ!2人とも衣装(と言っても普段の服・・・笑)に着替え、
眼鏡かけたり、髪を二つに結わいたり。キャラクターチェンジして、気合が入ります
・・・次の日記に続きます(笑)



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ト音記号 フィガロの結婚終了!

「フィガロの結婚」
終わりましたー!


一日目の舞台裏での写真です。



左は奥方様・木村はる菜ちゃん。癒し系伯爵夫人~
右が女中のスザンナの私。





すらりとキュートなバルバリーナ。鳥海真由ちゃん。後半、お稽古が進むにつれ、どんどんバルバリーナになっていくのには圧倒。本当にかわいかった!




ケルビーノに襲われるぅ~
とにかくチャーミングなケルビーノ光村舞ちゃんと。




三幕途中で、スザンナの私は、結婚式の花嫁衣裳に早替えがありました。

一瞬の着替えをテキパキとお手伝いして下さった合唱団の布谷さん、本当に本当にありがとうございました。布谷さんがいて下さったことがどれだけ心強かったか…
お陰で無事に間に合って、本当に良かった~!!


で、早着替えのあとの花嫁衣裳を着た私です。
実は年下の義母(笑)・金田久美子ちゃんと。





そしてスザンナ歌いのプリマ 松原有奈先生。
ご一緒に撮らせていただきました~!


きゃあー



仲良しの、合唱の岡元真奈ちゃん。いぇい。




二日目ケルビーノ・石井優ちゃん。イケメン~!惚れてまうやろ~

ちなみに私、二日目はお手伝いなので私服でございます。

ううむ、男性陣と全く撮れなかった・・・
楽屋が違うから仕方ないけど・・・鹿又先生とも撮れなかったなあ。無念。


さてさて、今回は、力不足で自分としては色々と満足いかないことも多かったのですが、とにかく無事にこの大きな役を歌い切れたことに、今はとてもほっとしています。全体としては大きな事故もなく、よかったかな~と思っています。

そして、このスザンナという役はやってみて初めてわかりましたが、とにかく最初から最後まで出ずっぱりなのでスタミナが気になりました。
本当に大変な役でした。改めて、この役をやらせて頂けた幸せをかみしめています。

そしてまた、「恋人よ、早くここへ~」の有名なアリア。最後の4幕になって、あれがあるので、また怖い・・・

あのアリアを歌い出す時の、会場中の、あの水を打ったような張り詰めた静寂感・・・
なかなかどうして怖い曲です。
抒情的な歌なので、むしろ発散するタイプの歌より気になるんです。一応最後まで、普通に進んでいきましたが。いやあよかったよかった。

こじんまりしたホールでしたが、モーツァルトのオペラをやるのにはぴったりのちょうど良いサイズだったと思います。
早々と完売になってしまったことで、チケットご希望のたくさんの方にお断りしてしまうことになり、本当に申し訳ありませんでした。

私は、いつもお話しさせていただくのですが、私たち歌い手は、お客さまに会場に足を運んでいただき歌を聴いていただかなければ、何も始まらないのです。
いらして下さった満席のお客さま、本当に本当にありがとうございました
お客様に楽しんでいただけたら、よかったのですが。聴いて下さったお客さまはいかがでしたでしょうか?ぜひぜひ!!コメント欄にご感想を聞かせていただけたら幸いです。


そして、ここで改めまして…

今回ご一緒させていただいた「オペラ研究会COLORI」の皆さま、お世話になり本当にありがとうございました。
キャストお一人ずつ全員にお礼を言わなくちゃならないのですが、「フィガロの結婚」はキャストの数が多いので…
全員まとめてでごめんなさい(笑)

でもあえて、今回、ダブルのスザンナ役だった立島明香ちゃんにだけは!
あすかちゃんと同じ役をやれて本当によかったです!支えてもらって、話を聞いてもらって、明香ちゃんと一緒でなければ乗り切れたかどうか・・・そのくらい大変な役でした。本当にありがとう

そして、

長いお稽古期間中はもちろん、当日の舞台裏を支え続けて下さった佐野千春さん。
素晴らしいピアノで支えて下さった、ピアニストの碇理佐先生。
チェンバロの横田和子先生。
本当にありがとうございました。

当日は、楽しい合唱で舞台を大いに盛り上げて下さった合唱団の皆さま、本当にお世話になりました。
裏では、キャストの私たちを温かく見守って下さってありがとうございました。合唱団の皆さんたちと、もっとゆっくりお話しがしたかったです。

そしてそして、

松原有奈先生
(先生、と呼ぶと、いっつも、「有奈さんって言ってよぉ~!」と、きゃぴきゃぴおっしゃるのが、もうかわいくて・・・失礼)

スザンナと言えば有奈先生…有奈先生と言えばスザンナ。
お稽古では、スザンナ役の私に貴重なアドバイスをいっぱい下さいました。これからも、もっともっと精進いたします。
そして、当日はメイクまでして下さって…本当にありがとうございました。

そして最後になりましたが、

指揮・演出の鹿又透先生。
何より、今回私のような若輩者に声をかけて下さって、初役のスザンナ役をやらせて下さいました。
時には厳しく、温かく、私を励まし、支えて下さり、言葉では言い尽くせないほどの貴重な勉強をさせていただきました。心から感謝申し上げます。


さて
これで、日本での本番は、すべて終わりました!!

月末からのドイツ留学の支度はまだ全く手つかず(´∀`)
ビザでしょー、ワクチンも打ちにいくでしょー、

そーしーてー、恐怖の荷造り・・・orz

めんどくせ・・・

しかし!合間を縫って!!

遊ぶぞ~!!






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ト音記号 ロシアコンサート終了&裏話

終わりましたーロシアものコンサート!

今回は、ロシア文学者・故米原万里さんの展示会『米原万里展』の関連イベントとして行われたギャラリーコンサートのお仕事でした。


こちらでございます~♪
(まだ到着したばかりなので普通服)

会場の芳澤ガーデンギャラリーの見どころは、とってもきれいなお庭で・・・



もう本当にいいお天気で、絶好のお出かけ日より・・・


きれいな藤の花が咲きかけていました。

おわった後、私もお散歩しちゃいました

チラシでは、コンサートは、先着50名さまの予定だったのですが、あまりの盛況ぶりに、急遽キャパを増やしていただき、
何と150人ものお客さまの前で歌わせていただきました!
立ち見のお客さま、大変だったと思いますが、お帰りになられた方もほとんどなく・・・本当にありがとうございました!
本当にすごい感激です


さて、ここからは

裏話・・・(笑)

急遽加わって頂いたビオラさんとは、これまで合わせる機会があまりなかったので、開演直前の控室では、もはやビオラさん争奪戦状態(笑)
そしてピアニストさんとの合わせ。始まる前は時間がなくて、ドレスを着替えながらの怒涛の合わせ(笑)

美しいクラシックコンサートの裏側は、実はドタバタと、なかなかスリリングなんであります

で、本番はと言いますと、若干の事故もありましたが
予定したものとしては、結構うまくいったんじゃないかな~?と思っています。
メインの曲「二つのギター」は、ピアノの渋田麻里さんはもちろん、ビオラの市川友佳子さんも加わり、三人で華やかな感じに仕上げることが出来たし。

楽しんでいただけましたか?

今回は、ロシア民謡だけのコンサートだったので、曲目の解説をお話するだけでは限りがあるな、と思い、私は昔話が大好きなので、ロシアの民話の合間合間に歌を挟んでいく、ストーリー仕立ての音楽劇のような形に仕上げました。

で、今回のコンサートで一番大変だったのは、とにかく台本作り!もうボロボロになりながら、まず

第一稿、
改訂版・
改改訂版・
改改改訂版・
改改改改訂版・・・

て感じで・・・
一番大変だったのは、民話から原稿に起こす作業。これがもー、むちゃくちゃ大変でした・・・
何故私は歌い手なのに、パソコンにずーっと向かって、ロシアの資料を散乱させながら文章をひたすら書いているのだろうか(笑)

ま、結局文章書くのが好きなんですけどね。好きな事をやるのは幸せです。歌でも、文章でも。

原作の民話を本からそのまま丸写しすれば簡単なんでしょうが、それでは自分のものにならないので。
だから、大変だけど、自分の言葉にして書きあげちゃった方が、結局は覚えやすいし、早い。
そんな訳で、民話をざっと読んでから、あとは記憶だけを頼りに、とりあえず台本を、
書く!書く!書く!

で、お次はメイン作業、手持ちの楽譜やCDなど、二十曲くらいあるロシア民謡の中から、どこかの場面に使えそうな雰囲気の曲を、
探す!探す!探す!

・・・で、そうして台本の中に雰囲気の合いそうな曲を選びながら入れていき、できるだけ違和感を感じないような形で仕上げてみたつもりです。

でも、やはりあくまで、ロシア民謡のコンサートなんですから、音楽が第一で、民話としては大事なポイントも削らないといけないし。

そして一時間という制限時間との戦い。

もう、本番三日前まで、カット、カット、当日ギリギリまで電車で台本を書き直し・・・何とか仕上げましたよー。

そしてもちろんもちろん、これがメインです
歌の練習。

なのに、そんな時、声帯を痛めてしまってドクターストップ・・・思うように練習ができませんでした。

でも出来る範囲の中で、色々練習や工夫をしてみました。
敢えて、曲のテンポを普通とは思いっきり変えてみたり、効果的に楽器の音を入れていただいたり。
お客さまに、ロシアの匂いが伝わるよう。そして、何よりお客さまに楽しんで頂けるよう。

で、自分なりに考えて、今回のように仕上げてみたわけですけれど。
でもこんな形のコンサートは初めてですし、聴いて下さったお客さまからは、やはりどうだったのか・・・
楽しんでいただけたのなら良かったのですが。
ご意見いただけると、嬉しいです!

さて、裏話はここまで!


今日のプログラムはこちら~!

♪ロシア民謡のひと時♪

「行商人」
バッハ・「アリオーゾ」(ビオラ&ピアノ)

『ロシアソングメドレー』(ビオラ&ピアノ)
「黒い瞳」
「赤いサラファン」
「カリンカ」

音楽劇・『海の王と賢いワシリーサ』

☆   ☆    ☆

「バイカル湖のほとり」
「コサックの子守唄」
「カチューシャ」
「泉のほとり」
「トロイカ」
「モスクワ郊外の夕べ」
「二つのギター」

☆   ☆    ☆

「一週間」

です。

そして、終わった後、お庭で皆で写真撮ったよー!!


左からピアノの渋田麻里さん・私・ビオラの市川友佳子さん

で、もちろん、コンサートが終わった後、「米原万里展」をしっかり見てきました。お名前だけは知っていたんですが、どんな方かは詳しくは知らなかったので・・・並べられていた著書が面白そうだったので、さっそく購入!
本好きー。

さっきまで控室でご一緒だったスタッフさんに、
「まあぁ~、購入ありがとうございます~」 と言われ(笑)


これ買いましたー。
これから読むの。楽しみ楽しみ♪






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ト音記号 プリマヴェーラ・ガラ終わりました!

プリマヴェーラ・ガラ終わりました~!
最近、偶然とはいえ、続けざまに歌っている
「猫の二重唱」

プーランク、「ティレジアスの乳房」より
『いいえ、旦那さま』
を歌わせて頂きました。

何より心配だったのは花粉症。
ヒノキでしょうか。一週間ほど前から急に症状が出始めて。かなりひどくて、コンディションが悪いを通り越して、朝起きたら声が出ない・・・
ということがありました。

でもアレルギーのお薬のおかげか、教えて頂いた花粉ガードのおかげか、ベストではありませんでしたが、今日は何とか普段のコンディションの範囲内にギリギリ持ち直すことが出来て、良かったです
まだ症状はありますが、風邪ではないのでまだいいです。人にはうつしませんからねー・・・

で、コンサートはと言いますと、「猫の二重唱」は先日の愛隣会コンサートやトナカイでも使った猫耳を使って演じさせていただきました。
白い猫耳をつけた愛隣会コンサートの写真と比べて頂くとわかると思いますが、今回は黒ネコバージョン。

私の白ネコバージョンは、こちらをクリック(笑)


黒いぜ~。優さんは白いぜ~。
左から、ソプラノ石井優さん・ピアニストの廣田真理子さん・私。

石井優さんがソロで歌ったオランピアのアリア、人形とネジ巻きのお二人のコラボは最高でしたわ~♪お辞儀からはじまって、むちゃくちゃ可愛かったです
本番見たかった・・・(´Д`)

私がソロで歌ったアリア、プーランクの「ティレジアスの乳房」では、胸に仕込んだ風船も、曲の最後でちゃんと割ることが出来て、一安心
このアリアではよくやられる演出ですが、風船を仕込んだのは初めて・・・ああ、しかも割るのは怖かったですわ・・・

いえですね、風船って意外に割れないんですよ!と、いうことにコンサート前日になってから気がつきましてね・・・orz
昨日、家で試しに髪飾りの針金で割ろうと思って試してみたら、風船が針金をはじいてしまい、ぼよよ~ん、となって、なかなか割れない・・・

やはり針でないとダメなのか。
そうなのか。
と思い、ドレスに安全ピンをつけておいて、それで割ろうか、いやいや、安全ピン外れなかったらどうする・・・などと色々考え、結局マチ針をドレスのリボン部分に指しておいて、それを使って割りました。

それでも割れるかどうか、いちかばちかでしたけどね~
でも割れたから、オッケー♪

聴きにいらして下さったお客さま、本当にありがとうございました。

で、明日は「フィガロの結婚」の通し稽古だったりする。

さすがにここのとこ、プーランクに必死になっていたので・・・きゃー・・・






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ト音記号 トナカイ、しばらくお休みです。

留学前、最後のトナカイでした。

メゾソプラノの
小林真美子さん

テノールの
小野弘晴さん

ピアノは
あずまみのりさん
とご一緒させて頂きました。

早いもので、トナカイに入らせて頂いて、もう半年です。やっと慣れたかな、と思い始めた途端に、自分で決めたこととはいえ、しばらくお休みすることになるのは、やはりさびしいです
お休みしてもドイツに行くのだから、ちゃんと勉強してこなければ。

でも今日のトナカイは、自分で言うのもなんですが、何だか面白かったです
小林さんの、お客様参加型猫の二重唱は、とても勉強になりました!
テノールからバリトンになられるという小野さん、入ったばかりの時一番最初のステージでお世話になった方と、偶然とはいえまた組んで頂くことができて、すごくうれしかったです!

さて、わたくしはと言いますと、何故か、一人モーツァルト大会になっておりました・・・
お客様、申し訳ありません・・・でもお二人が迫力のある歌を歌われていたので、一人モーツァルト大会は、私の個性・・・ということでお見逃しいただけるかしら・・・なんて・・・

今日はジルバークラングのアリアを現代風な雰囲気で歌ってみたりしましたが、いかがでしたでしょうか。
「劇場支配人」というオペラが、もしも現代のお話だったら、ジルバークラングちゃんは、こんな感じではないかな・・・と思い、そのイメージで歌ってみました。

浜崎あゆみとか、倖田來未とかそんな感じかな?そんな系統の新人歌手が、オーディションを受けに来ました、というイメージだったんですけれど。それにしても、このお話って、現代に演出を置き換えても、何も変わらないお話ですよねぇ、私はそう思います・・・。

で、今の時代の歌手、という形をイメージして歌うと、もちろん楽譜は変えてはいないのですが、やはり自然とリズムの感覚が変わり、そうすると自然とドイツ語の発音の仕方も変わったような。
何となく、そんな気がします。そうすると、お客様が受け取る音楽の感覚も違ったのではないのかな?
どうでしょう。ご意見いただけるとうれしいです。

なかなかこういったアレンジしたような歌い方は外ではそうは出せないので、トナカイはこんな遊びもできる、私にとってはとても楽しい場です。
でも、あくまであれはアレンジバージョンの歌い方だというのは承知ですが。でもでも、リクエストがあればまたやります(笑)

プーランクも思いっきりやらせていただきました!でもやりすぎた感もあり・・・今週のプリマヴェーラ・ガラではもう少しきちんと歌えたらいいなあ。

改めて…いらして下さったたくさんのお客様、本当にありがとうございました。


以下は、今日、私が歌わせて頂いたプログラムですー。


「ドン・ジョバンニ」よりヅェルリーナのアリア
“Batti,batti,o bel Masetto”(ぶってよ、マゼット)

「劇場支配人」よりマドモアゼル・ジルバークラングのアリア
“Bester jungling!”(素敵なあなた!)

「フィガロの結婚~ウィーン再演版~」よりスザンナのアリア
“Giunse alfin il momento~ Al desio di chi t’adora” (とうとうその時がきた~あなたを愛するこの胸に)

「ラ・ボエーム」よりロドルフォとミミの重唱
“O soave fanciulla”(愛らしい乙女よ)

「ティレジアスの乳房」よりテレーズのアリア
“Non, Monsieur, mon mari “(いいえ、旦那さま)

ロッシーニ ”猫の二重唱”(お客さまに重唱のお題を作って頂いて、小林さんと即興で演技をつけました♪)

今日でトナカイは、しばらくお休みです。留学があるので・・・
でも私にとってはすごく大事な舞台ですので、またいつかきっとトナカイで皆さまとお会いしたいと思ってます
そのときは、ぜひぜひいらして下さいね!!





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ト音記号 ビートルズコンサート・終わりました!

ビートルズのコンサート、終わりました~。

私は
A Hard day’s night
ノルウェイの森
Let it be
イエスタディ


を歌わせていただきましたー。
今回は、サックスのカルテットさんたちともご一緒させていただきました。サックスの方と一緒にやることは初めて。しかもビートルズ・・・つまりポップス、つまり地声なので、マイクをずっと使うことに。マイクは演奏会で何度か使った事はありますが、やはり慣れないですね

サックスカルテットさんたちはビートルズの他に、ジブリのメドレーも演奏されて。このジブリは、練習中から聴いてたんですけど、すごく素敵でっっっ!
ピアニストの津々見由里さんと、「私達も負けられないわーっっっ」と、盛り上がり。
なので、私達も、ビートルズ以外では、ディズニーメドレーで頑張らせて頂きましたっっ

ディズニーメドレーは

星に願いを(ピアノ・ソロ)

ビビデ・バビデ・ブウ

いつか王子様が

小さな世界(ピアノ・ソロ)

ハイホー(ピアノ・ソロ)

チムチム・チェリー

スーパー・カリフラジリスティック・エクスピアリドーシャス


で12分くらいだったかなー。
「ビビデバビデ・ブウ」と「いつか王子様が」を普通のドレスで歌い、引っ込んだと同時に、音響さんにも協力してもらっての早着替え~

チムチム・チェリーで煙突掃除の男の子になって歌いたかったので、ピアノがソロで「小さな世界」と「ハイホー」を弾いている間に、早着替えさせていただきました
ドレスから男の子の格好に着換えたうえ、ロングヘアもまとめ、しかもピンマイクに付け替えるので、もうもう、本当に、

時間との戦い・・・

スタッフさん方、私が言いだした早着替えを手伝って下さって、本当にありがとうございました!!
でもちゃーんと、間に合いましたよ!!やったねー。

男の子の格好、写真撮りたかったんですけど、その後、「Let it be」のために、またすぐに元のドレスに着換えてアクセサリーをつけて・・・とやっていたので、写真撮る暇なかったぁ・・・orz


そんなわけで、楽屋での一枚。サクソフォン・カルテットの皆さま~



左から、
いつもキュートな佐藤琴美さん
喋りとは裏腹に(笑)何気にシャイな、蓼沼雅紀さん
何故か変顔、鰐川大輔さん
静かにギャグを期待されていた細川紘希さん


差し入れのドーナツ、ゴチでした (`∀´)

これは終演後、みんなで。


後列左から細川さん、蓼沼さん、鰐川さん
前列、左からピアニストの津々見由里さん、私、佐藤さん


そしてそして、改めて、超~お世話になりました!!
細い体でスタミナの、ほんわかと癒し系ピアニスト、
津々見由里さん。アドリブにいっぱい合わせて下さってありがとう~!!
彼女とは来月もご一緒します。楽しみー

ちなみに私が抱えているのは、男の子になった時に使った、ホウキです。
実はこれ、先日の愛隣会コンサートで、杣友惠子ヘンゼル兄ちゃんが使っていたホウキです。今度は煙突掃除少年用。
よく働くのう~

チムチム・チェリーと、スーパー・・・では、これを持って走り回ってたわけなんですよ。結構重いんですよ、これ。
一応小道具ということになるのですが、私のサイズではもはや大道具に近い・・・
行き帰りの電車の車内では注目の的でした。うふ。

改めて、ご一緒させて頂いた皆さま、スタッフの皆さま、そしていらして下さったお客さま方。
本当にありがとうございました!!


さて、私が今回の演奏会で改めて感じたのは、ビートルズはクラシックに近いといわれますが、やはりロックなんだなあ、ということ。
とにかくリズム。リズムがものすごく強い。
ここまでのリズムの強さはクラシックにはない気がします。地声やマイクの使い方など、勉強になる事ありましたが、とにかく今回は、そのあまりのリズムの強さに衝撃を受けました。
でも、これはモーツァルトにものすごく通じるんじゃないかな。『フィガロの結婚』の2幕のフィナーレの最後なんて、そうなんじゃないかなあ。

そうえば昨日、マイケル・シェンカーのライブやってましたね。見とけばよかったかなあ・・・

さぁ、次の演奏会は4月6日のオペラサロン・トナカイです。今日感じた、このリズムの感覚を大事にして、それを生かせるモーツァルトを選曲したいと思います。何にしようかな・・・





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ト音記号 スプリングコンサート、終わりました!

愛隣会・スプリングコンサート終わったよー!!

歌わせていただいた私が自分で言うのもなんですが、いやもう、楽しいコンサートでした。
会場の温かい雰囲気、聴いて下さったお客様たちの表情、私の親しい友人でもある共演者たち(メゾソプラノ杣友惠子さん、ピアニスト田中健さん)・・・何もかも、本当に楽しかったです。

当日いらっしゃれなかった方たちから、どんな様子だったか教えろ~、と言われたので、解説がてら、少し詳しく、コンサートについての様子をお送りいたします。
ちょっと長日記になりますが、お付き合い下さいませ。当日の雰囲気が伝わるといいのですが・・・

まずは一部。

オープニングは、J・シュトラウス『春の声』 。通常はコロラトゥーラ・ソプラノの曲目ですが、メゾの杣友惠子さんと二人で、かけ合いで歌いました。


スプリング・コンサートなので、春らしく・・・



続いて、杣友惠子さんが大好きな曲、「浜辺の歌」


ほかには、

「むこうむこう」
「翼をください」
「野ばら」(シューベルト)
「アヴェマリア」(カッチーニ)
「フニクリ・フニクラ」

と、小品を集めてお送りしました。

こちらは「フニクリ・フニクラ」

登山列車が出来たので~♪のぼろう~ のぼろう~

そして一部の後半は、『サウンド・オブ・ミュージック』のハイライト。

「サウンド・オブ・ミュージック」
「私のお気に入り」
「ドレミの歌」
「エーデルワイス」


休憩のあとの第2部は、【オペラの世界へようこそ!】というタイトルでお送りました。
歌い手2人が、役柄を変え、衣装も変え、小道具も変え、舞台袖では、早着替え大会となりました!

というわけで、まずは、フンパーディンク作曲のオペラ『ヘンゼルとグレーテル』から、「踊りの二重唱」
わたくし子役。憧れの子役。グレーテルだい。いつかは是非、必ず、やってみたいのが、少年の役と子役と動物役。
そんなわけで、衣装もちゃんと。ミュンヘンの古着屋さんで買ってきたやつ。



杣友ヘンゼル兄ちゃんも、ばっちり決まっていたのですが・・・・・・しかし、画像の編集が上手くいかず・・・(-_-;)

欠けてるし・・・右端、わずかに兄が。
兄ちゃんがいないっっっっ!仲悪いのかしら、この兄妹・・・みたいな図に。
兄ちゃん、すまん。


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お次はトークタイム。
オペラにおけるメゾやソプラノの声種の違いから、役柄のレパートリーについての説明をさせて頂きました。ついでに自分たちの出演予定のコンサートも、しっかりとPR

そして、ピアニスト田中健さんも、トークタイム。

「きらきら星変奏曲」についての小学生時代の思い出を語っています。

お客さまも、まあ、そうなのね・・・とあたたかい雰囲気になり、私も、売れっ子ピアニストはトークもうまいし、さすがねえ・・・などと感心していたら、突如、

ギャグを炸裂・・・
会場が笑いに包まれ、
『してやったり』
という顔のピアニスト・・・

そして不意打ちのギャグに、ウケまくっているソプラノ・・・

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さて、まじめに。
ピアノ・ソロ モーツァルト『きらきら星変奏曲』

小さな男の子が、ピアノのすぐそばまで出てきて、興味しんしん、がっつりかぶりつきで聴いてくれました。
このお子さんは、普段は五分と座っていないくらい、元気すぎるくらい元気なんだそうで・・・なのに、「きらきら星」の間じゅう、ここから一歩も動かず、じーっと、ずーっと、聴いていました。

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ここからはオペラからアリアを集めてお送りしました。まずは、杣友惠子さん。

『フィガロの結婚』より ケルビーノのアリア「恋とはどんなものかしら」
このケルビーノという役は、宝塚風に、女性が男性役を演じるんです。


恋とはどんなものなのか、ご存知の方、どうか僕に教えて下さい・・・
そまちゃんかっこいー!(武勇伝風・・・古。)

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次はわたくし、『ホフマン物語』オランピアのアリア
「生垣には小鳥たち ~人形の歌~ 」



この曲は、そのうちビデオページにのせるつもりです。もう少し待って下さいね♪

扇をパッと開けば、すかさず、「ぅわぁ!」
踊りながら歌えば「すげぇ!」と、子供さんが歓声をあげてくれるので、
うれしくなって、もう、ノリノリ(笑)


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そして、いよいよメイン曲。それぞれの十八番のナンバーを並べました。
杣友惠子さんの十八番は、何といっても、やはり『カルメン』。まずは田中健さんのピアノ・ソロで、有名な前奏曲から始まりました。

そして、『カルメン』より 「恋は野の鳥 ~ハバネラ~ 」


私が憧れてやまない、そまちゃんのカルメン。ああ、ああ
カスタネットもお手の物。あまりにさらりとこなすので、お客様から、「カスタネットの音だけ、別の人が叩いているんじゃないの?」ときかれましたが、いえいえ、ちゃんと彼女が歌いながら鳴らしているんですよ。ダンサーかと思うくらい、素晴らしい彼女のフラメンコに、カスタネット。
でもそれ以上に、彼女の歌が素晴らしい。本当にうっとりしてしまいます。

ところで皆さん!7月4日に渋谷シティオペラ主催『カルメン』で、彼女のカルメンが見られますよ!渋谷のC・C・レモンホールです。
是非いらして下さいね♪

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さて、僭越ながら、最後に歌わせていただきました、
『キャンディード』より クネゴンデのアリア「着飾って、きらびやかに」

自分の境遇の辛さ、悲しさをたーっっっぷり歌いあげてます。

あたし辛いの、悲しいわっっっっ
こんなに着飾ったって、きれいな格好してたって、何になるっていうの~~っっっ!?


でもっっっ


悲しい事は悲しいんだけど。豪華なドレス、素敵でしょ? この宝石だってお気に入りそうよ、めそめそしないで、笑って過ごすの!
・・・という曲です。

プログラムの最後にもってこさせていただきました。聴いて下さって、ありがとうございました!

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そしてあたたかい拍手をいただきまして、アンコール。

今回のベストドレッサー。

何故、似合う・・・
解説します。
アンコール曲のロッシーニ作『猫の二重唱』で使った猫耳なんです。
私達2人は、はじめから猫耳をつけて歌うつもりでしたが、ピアニスト(しかも男性)にも猫耳をつけたら、お客様に笑っていただけるかも・・・とつけてみたのですが。
女の私達より似合うんじゃないの、と、八つ当たり ジェラシー しておりました・・・


訂正。本物(?) 2匹。

にゃにゃにゃにゃにゃにゃっ

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さてさて、まじめな最後の曲は、お客さまとご一緒に、滝廉太郎の『花』を歌わせていただきました。みなさん、一緒に歌って下さって、本当にありがとうございます!

そして最後に、お子さんたちからお花のプレゼントをいただきました・・・感動・・・

ありがとうございます~


それぞれが一人ずつ、お礼と、終わりのご挨拶させていただいたのですが


やはり、笑いをとっているピアニスト・・・


でも、一番最後にごあいさつさせていただいた私は、その時はもう感極まって泣いてしまいました・・・ははは・・・

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さて、ちょっとまじめなお話。
今回のコンサートは、「愛隣会」という、社会福祉法人の施設でお仕事をされている方から、お声をかけていただいて実現したお仕事でした。

こういった施設の中には、本当に、様々な境遇の方が暮らしていらっしゃるそうです。
色々な事情があって、色々な環境の中で人は生きているのでしょう。

私は、辛い環境にある時、人にとっては、音楽よりも必要なものがあると思っています。
衣・食・住。
人が生きていくためには、こういったものの方が、まず大事なのだと、私はそう思います。
でも、コンサートが終わったときのお客様の目の輝きを見たとき、それは、間違ってはいないけれど、必ずしも正しいのだろうか・・・と思いました。

普段、5分もじっとしていない小さな子供が、ピアノのそばに座って、じーっと聴き入っている。
「だれでもきっと思うでしょう、やさしい人を思うでしょう」という、「むこうむこう」の歌詞に涙を見せた、若いお母さん。
実際には存在しない女性、カルメンにうっとり魅了されている男性。

その方たちそれぞれの表情を見ていると、音楽の力の深さを改めて思い知らされます。

音楽っていうのは、一体何なんだろう、とよく自問自答しますが、私にもよくはわかりません。
でも、うまく言えませんが、今回のコンサートでは、お客様達から、その答えの欠片を見せていただいた、そんな気がします。

そして、最後になりましたが、
今回のコンサートを共に作り上げてくれた、杣友惠子さん、田中健さん。
忙しい業務の中で、当日までコンサートの準備に奔走して下さった愛隣会のスタッフの方々。
常に勇気と情熱をもって進み続けていらっしゃる、愛隣会の榊原正明さん。
そして、聴きにいらして下さったお客様方。

私に、音楽を続ける勇気を与えて下さって感謝しております。

また、皆さんにお目にかかれる事を切に願って。


中川美和


おまけ。





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ト音記号 トナカイ、歌ってきましたよ。

はいっ、今日はトナカイでしたー。

ソプラノの坂野早苗さん
テノールの志摩大喜さん
ピアノの池松玲子さんに、
ご一緒していただいて、無事終了することができました。本当にありがとうございました!この場をお借りしてお礼を申し上げます。m(_ _)m

突然自主的なカットをしてしまったり、(記憶がとんだとも言う・・・) などと、小さな事故はいつになくありましたが、逆に大きな事故はなく
うーん、本番って一回やるごとに、やっぱり鍛えられますね・・・

重唱は、前回歌ったのと同じ、「愛の妙薬」から「una parola~」だったのですが、相手役の歌手が違うと、こんなにもやってみたい事が変わるんだなあと、とても楽しくなりました。テノールさんで、同じ曲なのにね。当たり前のことなのかもしれないけれど、不思議です。

いまはまだまだ出来ないけれど、いずれ、オペラをやるときは、必ず、その時だけの、その相手役としかでないとなり得ない、たった一人のキャラクターを作り上げられるようになれたら良いなあ。
ああ、もっと演技ができるようになりたいなあ。
もっと歌もうまくなりたいなあ。


えー、さてさて、以下は、私が今日、歌わせて頂いたプログラムですー。

「フィガロの結婚~ウィーン再演版~」よりスザンナのアリア
“Giunse alfin il momento~ Al desio di chi t’adora” (とうとうその時がきた~あなたを愛するこの胸に)

「愛の妙薬」よりネモリーノとアディーナの重唱
“una parola ,oh Adina”(一言だけだよ、ねぇ、アディーナ)

「ランメルモールのルチア」より
“Regnava nel silenzio “(あたりは沈黙に閉ざされて~)

「フィガロの結婚」よりケルビーノのアリア
“Voi che sapete”(恋とはどんなものかしら)


「こうもり」よりアデーレのアリア
“Mein Herr Marquis”(候爵さま、あなたのようなお方は)

です。

3月はドイツに行ったりする関係で、お休みさせていただき・・・次のトナカイ出演は4月になります。

またお知らせしまーす。




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ト音記号 みやまえ新春コンサート

ブログのサーバーの関係で使えませんでしたねえ、ブログ。
けっこーイライラしました・・・
変な文章のまま、訂正もできず。やっと直せましたが。むぅ・・・


さて、みやまえ新春コンサート、終了いたしました~。

私たち歌い手の出番は、1部はカルメンハイライト、2部はカルミナ・ブラーナでした。

1部の楽屋写真。

左から、フラスキータ私、カルメン鮎澤由香里さん、ミカエラ嘉村弥生さん

鮎澤さんはかっこいいカルメンを演じられていて。スタイルにも恵まれた方で、素晴らしい
嘉村さんも、ミカエラを入り込んで歌われていて、おおぉ~と、舞台袖で聞き入っていたら、終わったとたん、舞台裏手を猛ダッシュで、メルセデスに早替わり~。
あっという間にカルタの歌に突入していました!ううむ、すごい切り替わり・・・
私はといいますと、1部、フラスキータがメインのところはないもので、楽しく、ジプシー?もどきなダンスを踊りまくっておりました。超たのしかったです~!!
あ、ダンスを習ったりしたことはないので、お見苦しい点はお見逃しを~

2部はカルミナ・ブラーナ。
どちらかというと、私が気合を入れていたのはこちらのほうで。(もちろんフラスキータも一生懸命やりましたよっ!?)
この曲は本当に難しいっっっっ!!
「ゆれうごくわが心」のほうは、普段話してているようなポジションで緩めて歌えばいいだけなので、特に問題はないのですが、難しいのは、
「いとしい、いとしいあなた」。
普段、もっと高い音は出しているのですが、なぜでしょう、この音は本当に難しいですね・・・なんというかこう、メソッドがない感じです。
普通、高音はこの曲の、こんな感じで出せばいいかな、とか、体の中の、こっちの方を狙っていけば大丈夫かな、という感覚があるのですが、この曲だけは、何をどう狙っていけばいいのか、よくわからない・・・
練習していて、大失敗すると言うことはないんですが、レッスンでも、今日の高音は、うまくいったという時と、
あれ・・・という時と。

で、本番は

うまくいきました~・・・
よかったぁ~・・・

そんなわけで、2部の写真。

鮎沢由香里さん、私、嘉村弥生さん

カルミナは世俗カンタータ、とっても俗っぽい内容ですので、その中で敢えて清純(笑)な感じを狙ってみて、こんな真っ白なドレスにしてみましたが、いかがでしたでしょう。

バリトンの山口統央さんとは、楽屋が違ったので、写真を取るタイミングがなかったとです・・・無念。

すっごく楽しい現場で、楽屋で話しすぎ、お稽古の時間になったら、声があがっちゃっていることも・・・本番はさすがに準備でてんてこ舞いで大丈夫でしたが(笑)
マエストロ、みやまえウインドオーケストラの皆さま、合唱団『樹林』の皆さま、みやまえ新春コンサートのスタッフの皆様、本当にお世話になりました!

そして何より、いらしてくださったお客様、本当にありがとうございました~!!
わざわざ楽屋までいらしてくださった方もいらして・・・うぅ、なんと、プログラムに、人生初サインをさせていただきました・・・

今まで宅配便の受け取りのサインしかしたことなかったので、それはもう、緊張~
歌ったときよりも緊張したかもしれません
いらし下さってありがとうございました!!本当に感激です
また、喜んでいただけるような演奏ができるよう、精進を重ねてまいります

そして、今回の演奏会が、川崎エリアのイッツコムというケーブルテレビで、放送されたそうです。
私、イッツコムというのが何なのか、よく知らないのですが・・・なんだか、川崎エリアのものなのか、そのあたりの地区で放送される、そのイッツコムの番組で、みやまえ新春コンサートが、少し取り上げられたそうです。

お知らせしたかったんですが、サーバーの関係で、できなかった・・・

そして

いまはとにかくフィガロ。フィガロフィガロフィガロ・・・

とにかく次をやらなくては・・


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